ホルモンバランスが変化することによって食欲が増す
妊娠によって急激に太ってしまって、出産した後もなかなか体形が戻らないと悩むママさんは多くいます。
実際に、出産後も全体の半分くらいのママさんが肥満傾向にあり、3割前後の人が少なくても体重が以前よりも増えた状態にあるという報告があります。
こうした体重増加の原因はいくつかありますが、多くの妊婦さんが話すのは、妊娠したら食欲が急激に強くなったということです。
これは妊娠によってホルモンバランスが大きく変化することによって生じます。
満腹中枢を刺激して食欲を抑える物質があり、レプチンと呼ばれていますが、妊娠するとこのレプチンが効きにくくなってしまうのです。
また、食欲を増進するグレリンというホルモンが盛んに分泌されることもあり、食べたいという欲求が止まらなくなってしまうこともあります。
こうした「食欲ホルモン」の作用が妊娠中に強くなり、体重増を促すことになるのです。
日常の行動の仕方で産後ダイエットを成功に導く
このように、妊娠によって「食欲ホルモン」が盛んになり、よりたくさん食べるというプロセスが体重増をもたらします。
もちろん、元気な赤ちゃんを産むためには体力も必要ですので、しっかりと食べることも大事ですが、せめて産後はダイエットをして体形をできるだけ元に戻したいものです。
といっても、産後は子育てのためにたくさんのやることがあって、なかなかダイエットに専念できません。
そこで、普段の行動の仕方を意識することで産後ダイエットを成功させることができます。
普段通りに家事をしたり買い物に行ったりする時に、いつもよりちょっとスピードを上げてするのです。
掃除機を動かす手を早めたり、道を歩く時のスピードをちょっと上げたりすることによって、筋肉を使う割合を増やすことができます。
こうしたちょっとした変化でも血流を改善できますし、筋肉の使用量が増えますのでダイエットにつながっていくのです。
ストレス解消を兼ねたちょっとした運動を取り入れる
こうした、普段の行動における意識の変化でも産後ダイエットを進めることができますが、やはりさらに負荷のかかる運動をすることはより効果が出ます。
産後はかなりのストレスがかかり、精神的にも疲れてしまうことが多いので、適度な運動をすることによって、ストレス解消にもつながります。
といっても、ジムに通っての運動などは時間や体力の面からも難しいことが多いので、自宅でできる気軽な方法を選ぶのがベストです。
バランスボールを使ってストレッチをする、レッスン動画を見ながらダンスをするなど、気軽にできてなおかつ楽しく思えるものをするようにしましょう。