感情移入が豊かになる 4~5歳時
幼児期の中でも、徐々に主人公に感情移入が出来るようになり、主人公の体験を疑似体験、登場人物の気持を察する能力が身につくのが、4、5歳時の特徴です。
このタイミングで絵本をたくさん読ませてあげることで、色々な感情を疑似体験し、感情表現豊かな、相手の気持を考えられるお子さんへと成長していけるでしょう。
涙が泣かれる理由を知る ないた
子供は何かある度に泣いてしまう。
転んでも泣いて、ぶつかっても泣いて、ケンカして泣いて、嬉しくて泣いて。
そんな時にふと思う、僕は泣くけどお母さんはいつ泣くの?
そんな子供のふとした疑問に答える絵本が、「ないた」です。
自分が泣いているように、大人も泣くこともある。
動物や仲良しの子、会ったことが無いような外国の子だって、自分と同じように泣いている事はおおいはず。
この絵本を通して、泣くの尺度、泣くことの大切さ、泣くっていうのはどんなときに起こるのか、泣くに関して色々な部分を知ることが出来るでしょう。
意外なハッピーエンドが待つ すてきな三にんぐみ
黒マントに黒いぼうしを被った、怖い泥棒三人組は、次々と馬車を襲って、金銀財宝を隠れ家に貯めていきます。
そんな中出会ったのが、みなしごのティファニーちゃん。
馬車に一人乗るティファニーちゃんは、意地悪なおばさんに引き取られるくらいなら、三人と一緒にいたいと、隠れ家に着いていきます。
泥棒三人組の何とも言えない不気味さと怖さの後、ティファニーちゃんが現われてからの生活が一変。
恐ろしいはずの泥棒達が孤児を救うという、非常に風刺が効いている作品として人気を集めています。
最初の不気味さからは想像がつかない、意外で心温まるハッピーエンドに、お子さんもほっこりしてしまうこと間違いなし。
絵のタッチのキュートさも合わさって、お子さんも夢中でページをめくってしまうでしょう。
ほっこり心温まる どんなにきみがすきだかあててごらん
ウサギの親子の会話にほっこりと心温まる、「どんなにきみがすきだかあててごらん」。
ウサギさん親子のちょっとした会話が、とっても幸せに感じる、キュートな作品として知られています。
デカウサギさんがチビウサギさんに話しかける、「どんなにきみがすきだかあててごらん」と言う台詞。
チビウサギさんは手を目一杯広げて「こんなにさ」というも、「でも、ぼくはこーんなにだよ」とデカウサギ。
お互いがお互いの事をどの位好きか、お互いが好きな気持をお互いに伝え合う姿に、お子さんも親御さんも、ついつい笑顔がほころんでしまうでしょう。
可愛らしい絵もとっても印象的で、絵本を読んだ後、お子さんと親御さん、お互いに好きな気持を伝え合ってしまうような絵本です。